Mirai Touki / Mirae Tugi(Mixed media, instalation, 2025)

《Mirai Touki / Mirae Tugi》(Mixed media, Dimension variable, 2025)
作品ステートメント
「喉に小骨が刺さった」という日本の慣用句が韓国語にも存在すると、本展キュレーターの一人であり出展作家でもある石毛健太氏のメモから
知る。うまく伝えられなかったり、中々言い出せない感覚を表した言葉である。orm のコラボレーターである韓国人の Goo gijeong が日々排出
したゴミの一部が、国際郵便で日本に住む orm へと送られた。orm はそれらを自身のゴミと混ぜ合わせ、タイムカプセルへと保存した。お互い
に排出されたゴミは、生活習慣の違いにより異なるのはもちろんのこと、パッケージに記載されている言語、デザインといった情報までもが違う
ものであった。このカプセルが遠い未来にどこかで発見されるとしたら、非常に難解な考古学的資料として取り扱われるかもしれない。それらが
同様な形で世界各国、様々な場所で発見されるとしたら?と考えてみる。現在の日本に生きる個人として当事者性を失いながらも、二カ国間に
ある歴史的背景により引き裂かれた、この触れづらい感覚は、未来の人々にも引き続き存在しているものであろうか。本作では相手のゴミを請け
負い、個人としてどのように向き合うかというオルタナティブな選択肢を探り、今を生きる人間により表明された一つの態度として、未来へと投げ
かける『未来投棄』を実践する。会場では ORM cooperation として世界各地の個人間におけるゴミのマッチングサービスの提案、タイムカプセル
の販売、未来投棄の推奨とその説明が、企業展示会形式で発表される。
展覧会ステートメント(テキスト=石毛健太)
『aisubureikingu/aiseubeureiking』は様々な形での日本と韓国の参加者による共同制作が行われる展覧会です。このタイトルは、日本でも韓国でも
主にビジネスシーン、とりわけ会議前や研修などの冒頭に行われる参加者間の硬い雰囲気や緊張を取り除き、リラックスした状態にするタームを
指す外来語の「ice breaking」のそれぞれの国でのローマ字表記を並列したものです。「ice breaking」はどちらの国でも意味と音を自国の言葉に
取り入れ、そのまま使用していますが微妙に異なる発音、アクセントを持ちます。本展では、「aisubureikingu/aiseubeureiking」に代表される互い
の差異、共通点、歴史、さらにはそれらの認識の方法などを制作を通して、共有し、受け入れ、今後の交流のきっかけとなる最初の「aisubureikingu
/aiseubeureiking」を行います。会場では、作品の形態を決めずに日常のコミュニケーションを頼りに実地で共同制作を行った石毛健太と YOUNG
HWANG、互いに荷物を郵送し合いインフラの中で作品が獲得する痕跡を作品化したorm と Goo Gijeong、ソウルの街で出会う人々との簡単な
ゲームを作品化した髙橋銑といった、様々な形での実験的な共同制作の成果が展示されます。





Exhibition
「aisubureikingu/aiseubeureiking」
2025.12.13 (sat) - 12.27 (sat) at studiya.
アーティスト / Artist
石毛健太/Kenta Ishige, orm, 高橋銑/Sen Takahashi, Gijeong Goo, Youngho Hwang
キュレーター / Curator
石毛健太/Kenta Ishige、orm
テキスト/ Text
石毛健太/Kenta Ishige